今年も東日本大震災の3月11日を迎えました。
震災の後数年間、何度か似たご依頼を頂きました。
「太鼓も衣装も流されてしまい、残っているのは写真だけです。この写真から同じ衣装が作れますか?」
「立入禁止の区域に家があり、衣装を取りに行くことができません。以前オーダーしたものと同じ衣装が作れますか?」
こういうとき、新しいデザインの話は出ません。
みんなでステージに上がった、同じ衣装を着たい、というお気持ち。そこにチーム衣装の役割を感じます。
デザインを考える時から、チームの思い、地元への思いを入れながら作るオーダー衣装。
ステージで回を重ねるほど、愛着がわく衣装。
そういう大切な存在になる衣装を、私たちはおつくりしていると、気持ちを新たにする日です。
店長 横山